Open mind!!気仙沼拓ケル!!
今井美樹
『拓く』。ひらくとは、土地を切り開く(開拓する)という意味にあたるそうです。会場は、復興の象徴でもある気仙沼港湾地区に開設された気仙沼拓ケルホール。
気仙沼市は、東日本大震災で1000人を超える死者行方不明者、火災、1万戸を超える建物倒壊、など多くの被害があった場所です。私が最初に気仙沼に入ったのは2012年春。グリーフケア で以前からお世話になっている武田康男先生のチームメンバーとして、演奏させていただいたことがスタートでした。私にとって気仙沼は、復興の様子を見守ってきた12年という時間がくれた宝物がいっぱいの場所。そんな場所で多くの支援者の皆さんに囲まれ、温かいライブを行うことができ、ジョージガオ先生にとっても、『日本の人々の愛』に触れた特別な時間となったようでした。
開場時間がせまり、ギリギリまでリハーサルを行っている様子です。一部、松本公演とプログラムを変更いたしました。ライブハウスの場合、ホールとは生音の響きが違うため、ステージ上で聞こえ方が変わります。どんな環境でもお届けする音楽に差異がないよう、集中してリハーサルを行っています。
本番は、お客様の温かい拍手、時々感じる涙の様子、奏者も時に堪えきれない感動・・・。様々な感情がライブハウスいっぱいに広がっていました。
2024年も素晴らしいチームで演奏できたことに感謝です!来年は春に決定。また皆さんに音楽をお届けするツアー制作に入ります!Please pay attention!!!
制作スタッフの紹介/ 松本公演の音響・照明チーム、今回の気仙沼組共に素晴らしかったのでご紹介いたします。気仙沼ではプレイヤー兼エンジニアという独特の才能をお持ちのお二人。準備は2〜3時間という絶望的な短時間ながら、大変にプロフェッショナルなお仕事でした!私とはもう何年も様々な場所で演奏活動をご一緒してきたフラメンコギタリスト・智詠さんと、フィドル奏者・原田豊光さん。普段のプレイヤーの感覚を活かしてステージをつくってくださいました。
気仙沼の応援者の皆様/チケット販売で応援してくださった さくらボウル、すがとよ酒店、助け合いグループ・つぼみ(昔の今井美樹が行ったボランティア活動報告ブログから紹介)に心から感謝いたします。そして、私たちの音楽に、東北各所から集ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
最後に。私達の命は限られており、その間にも日々災害は起こり続けています。同じ時代の同じ日本で生きていても、すべての復興を見届けることはかないませんが、過程にほんの少し関わることでもいただく宝物がたくさんあることを知りました。そして、音楽で届けられるおくりものがあるということも・・・。
心開けば、土地も拓く!Open mind!!気仙沼拓ケル!
来年の春、また日本中のどこかに音楽をお届けする旅をスタートいたします。関わってくださるすべての皆さんに感謝を伝え、今年のShaoqin Quartetツアー終了をご報告します。
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